以前に「開業にあたって準備したこと」について記事を書きました。
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開業した後必ず待っているのが決算と確定申告です。
今回はその続編。確定申告と税理士さんのお話を経験を元に綴っていけれたらと思います。
- この記事でわかること
-
- 確定申告において「青」と「白」の違い
- 帳簿や決算報告を少し楽にする方法などざっくり書いてます
税務署で「青にする?白にする?」
税務署で開業届を出すときに職員の方に「青にする?白にする?」と聞かれました。
当時「赤いきつね」「緑のたぬき」くらいの理解しかなかった私にとって「青」と「白」の違いは全くわかりませんでした。
しかも、「ここで装備していくかい?」ってドラクエに出てくる武器屋さんのノリで聞いて来られてもわからない為、税務署の職員の方に「すみません。無知なもので、青と白の違いを教えて下さい。」と求めました。
(ざっくりね)青色申告と白色申告の違い
青色申告と白色申告の違いについてはグーグル先生に聞いて頂ければ沢山記事がでてきますのでこちらではざっくりした内容をまとめてます。用語の解説などは割愛しますし、ざっくりした内容ですのであしからず。
青色申告 | 白色申告 | |
---|---|---|
必要 | 帳簿について | 必要 |
複式簿記(単式簿記もある) | 記帳について | 単式簿記 |
貸借対照表、損益計算書 | 決算書 | 損益計算書のみ |
65万円(単式簿記は10万円) | 特別控除額 | なし |
高い | 税制優遇 | 低い |
高い | 難易度 | 低い |
税務署の職員さん「ほんなら、青がエエで。知らんけど。」
税務署の職員さんが仰っていた内容から鑑み、白色申告の方が楽そうに見えて「白にしようかしら…」と話そうとしたときに、
「兄ちゃん、簿記検定とか持ってる?それなら、貸借対照表と損益計算書ができれば青色申告の方がオススメやで。あとは、兄ちゃんが決めるんだけどね。」
そうなんです。偶然にも簿記検定持ってたんです。「全商簿記検定3級」を。
(これなら、できるぞ)と勘違いした私は青色申告を選択。
「全商簿記検定3級」なんぞ社会に出たらなんの役にも立たない資格(自虐)で自信満々で挑む私。これが後々大変になるとは思ってもみなかったです。
青色申告会の存在
初回の確定申告の半年前。独立していた先輩から青色申告会の入会を進められました。
「青色申告なら青色申告会に入っておいた方がいいぞ。詳しい話?そんな野暮な事は聞くな。とにかく色々アドバイスもらえるから入っておいて損はないぞ。」
それほど高くない会費でしたので早速入会。
それにしても野暮な事とか何だったのだろう?と思いながら
「簿記検定3級(自虐)と青色申告会があれば鬼に金棒ですわ」
と勘違い街道まっしぐらの状態で初めての確定申告に挑みます。
初めての確定申告。結果はノックアウトw
2月の確定申告のデビュー戦。
実は貸借対照表の損益計算書の借方と貸方が同額でなかったり、勘定科目がめちゃくちゃ。
(どうせ、大丈夫でしょw)と甘い考え方で青色申告会に行ったのを記憶しております。
当時担当してくれたはのチョイワルオヤジ風の税理士(以下チョイワル先生)さん。
街中であればあまり絡みたくない風貌です。でも話し方はマイルドw
「うーん。あのねタカギくんね、どうして借方と貸方の金額が違うのよ?テキトーにやられてはこまるんだよ。これじゃあ、申告できないよ。」
実際にはもっと言われましたが、後ろには列作って決算書を提出するために待機してる社長さん達がいる中、小一時間説教。
そして私は混乱状態の半ベソ状態。それを見かねたのか、チョイワル先生がその場でさらに2時間位かけて教えてもらいながら決算報告書を書き上げました。
これが確定申告のデビュー戦。散々な結果でした。
ノックアウトがキッカケで記帳代行サービスを利用する
初年度のノックアウトを反省し、税理士に頼もうかどうか迷いましたが「やっぱり税理士は顧問料が高い」というイメージ。高かったので諦めてました。
そんな中見つけたのが記帳代行サービス。
名前の通り帳簿などの記帳代行してくれる内容でした。さっそくお願いしてみた所、これが結構便利。毎月、領収書と請求書を送るだけ。仕訳をしなくて良いのは楽ちんです。
最後は自分自身が申告する事になりますが、青色申告会の援護射撃もあり翌年以降の決算報告はかなり楽になりました。
自営してる友達に聞くと記帳代行を使っているので割とメジャーなサービスなんですよね。
でも記帳代行サービスはメリットだらけではない。
記帳代行サービスはあくまでも記帳を代行するだけなので、自分自身が申告するという煩わしさと何かとグレーゾーンなところもあり不安がありました。
今は分かりませんが、コストもバカになりません。当時は月額定額制ではなく「仕訳回数×単価」の従量制。最後の決算月には報告書作成費用として15万ほど支払うという形でした。
不信感をもったのは4年目くらい。毎年仕訳数が変わらないのにも関わらず毎年の報告書作成が初年度の1.5倍ほどに膨れ上がっていました。
青色申告会にも会費を払い、記帳代行サービスに高い外注費払ってリスクも追うというのはバカバカしいと思い、税理士を探すことを決意しました。
後編につづく。
まとめ
申告方法はそれぞれメリットデメリットありますが、ご自身に合った方法で申告してみては?
- 申告には青と白がある。(詳細はご自身で調べてくださいね。)
- 青色申告会というわずかな会費で相談できる所がある。
- 記帳代行サービスを活用すれば記帳の時間が短縮できる。
あとがき
確定申告の時、「なまじな知識だけだと痛い目に合う」という事が痛いほどわかりました。これはどの分野においても同じことですね。(自分への戒め)
今回は初の前編・後編シリーズとなりました。長くなったので税理士編は明日公開することにします。では。