こんにちは。タカギです。
2021年4月1日から消費税における「総額表示」が義務化されます。
つまり「1,980円+税」という表示が違法になります。
リアルに店舗運営してる方はもちろん、ECサイトを生業としている会社さんや個人事業主さんはこの対応に追われることになります。
中でもECCUBEで運営している会社さんで今まで税抜表記していた方は税込表記を余儀なくされます。今回はECCUBEの税込表記の方法にフォーカスし、大手通販サイトでの運用の注意点と違反時のお咎めを補足します。
- この記事でわかること
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- ECCUBEの税込表記のタグが分かります
- 大手通販サイトなどの対応方法などについてもわかります
- 違反した際のお咎めなどの情報がわかります。
※ご注意・免責事項
このコラムではあくまでもタカギ本人の経験を元に書いた内容、一般的な対処方法を掲載しており、決して解決をお約束するものではありません。実施についてはバックアップを取りながら自己責任で行っていただくようお願いします。なお「この記事を読んだ通りにやったけど全然うまくいかない」などで直接的、間接的に何らかの損失があってもアットインフォでは一切補償致しません。
ECCUBEの税込表記にする対処法
基本のデフォルト設定は「税込表記」になっているので変更はありませんが、諸般の事情で「税抜表記」にした運営会社さんもいるかと思います。今回は「税込表記」に戻す方法となります。
タグを変更する
多分皆さんが知りたいところはココだと思います。
場所:管理画面(要ログイン)→「コンテンツ管理」→「ページ管理」
対象ページ:「商品一覧ページ」「商品詳細ページ」
対象タグ
税込表記のタグ
{{ Product.getPrice**IncTaxMin|price }} {{ Product.getPrice**IncTaxMax|price }}
税抜表示のタグ
{{ Product.getPrice**Min|price }} {{ Product.getPrice**Max|price }}
**のところは01だったり02だったりするのでもともとのタグに合わせて調整して下さい。
「IncTax」を加えるだけで税込表記になりますので表示されるか試して下さい。
ダメ絶対!ぶっつけ本番でタグをいきなり書き換えないで!
上記のタグを参考にそのまま管理画面から「ソイヤ!」と入力は決してせずに必ずエディタなどでバックアップを取りながら作業をして下さい。文字が足りないなどが原因でECCUBEが急に使えなくなるとかありますので…
ちなみに私も過去に時間がなくてバックアップを取らずにぶっつけ本番でタグを書き換えた事が何度かありますが、エラーで使えなくなった時に戻せないということで苦戦した事があります。
ダメだったらプラグインを突っ込むかケチらないで専門家に頼もう
もし税込み表示にもどせないようであれば有償のプラグインを購入するか専門家に頼んで修正をしてもらいましょう。
楽天やamazonなどの大手通販サイトの対処法と注意点
楽天やamazon、ヤフーショッピングなどの大手ECサイトの場合は税込み表示の対応が取られているかと思いますのでほとんど問題ありませんが、送料等の消費税の対応です。
もともと「全商品が送料無料」で運営しているECサイトさんは問題ありませんがサイト上で「宅急便ご希望の場合は+600円(税別)」といった表示は何らかの対応が必要かと思います。例えば特定商取引法や商品詳細ページのテキスト・画像なども隅々までチェックしましょう。
現在構築しているサイトをよく見直し必要箇所の修正は必要です。
違反の罰則について
結論から申し上げると違反が発覚したから言って現時点では罰則はありません。
「じゃあ、指摘されたら変えるかw」と安易に思ってる方もいらっしゃるかと思いますが、これは結構リスキーな考え方です。
消費者からの苦情が多くなるようであれば行政からの指導もさることながら、今はSNSなどで「この店税抜している違反業者!」とか「#税抜店舗」など拡散される可能性がありそうです。
そうなると罰則が無いからといってもこの世の中、ちょっとした対応で社会的信用を落とす形になりかねません。この機会にコストを掛けてでも税込表記をすることをおすすめします。
まとめ
- この記事のまとめ
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- eccubeは基本的に税込だから変更は不要
- タグを一部変える事で税抜→税込にできる
- 変更が難しかったら専門家に頼む
- 大手通販サイト運営は運送料などのオプションの表記を再確認
- 違反してもお咎めなしだが、社会的信用を落とすリスクがあるので税込対策はするべき
あとがき
コロナウイルスの影響で「自粛警察」や「マスク警察」がでてますが、今後こういったECサイトで税込表示に対応できない企業さんが避難される可能性があります。
例えば安易に「言われたら対応する」というECサイトさんは別として、ECサイトの担当者が退職・休職などで不在になっていたり外注先への修正費用が捻出できないECサイトさんもいるかと思います。
もし、修正費用が捻出できない場合で注文数がそれほど多くなければサイトを閉鎖するなどの対処も検討するのも良いかも知れません。
では。